TISの社内ベンチャー「SonicGarden」は9月28日、ソニックガーデンとして独立したことを発表した。SonicGardenで提供していた社内SNS「SKIP」とマイクロブログ型コラボツール「youRoom」などの事業をマネジメントバイアウト(MBO)でTISから買い取っている。
ソニックガーデンの資本金は200万円。SKIPやyouRoomのソフトウェアサービスを提供するとともに、事業拡大のために新しく「ソフトウェアパートナーシップモデル」によるオーダーメイドでの受託開発も事業として始める。
価格は月額固定費でのサービス利用料で請求される。Amazon Web Services利用に関する運用実費は別途かかる。発注側のプロダクトオーナー1人が仕様に関する決定権を持ち、ソニックガーデンからメインプログラマー1人とサポートプログラマー1人が開発にあたる。進行や契約に関するサポートは、営業担当がファシリテーターを担う。
キックオフミーティングで顔合わせと同時に仕様を確認する。週に一度Skypeでオンラインミーティングで進捗を確認し、ステージング環境上で常に動く状態のソフトウェアで動作を確認するというプロセスを取る。
ソフトウェア開発のアウトソーシングの「一括での受託開発」というビジネスモデルは、多くの問題を生み出してきたと分析。当初に決めた要件が、市場環境で変わってしまっても、当初通りに作らざるを得ないことは問題であり、仕様が決まらずに開発に入ってしまったことで膨らみすぎた要件で赤字を生み出すことも問題としている。
「要件定義をしないと作れない」「少しずつ発注すると割高になる」などのソフトウェア開発業界の悪しき常識をやめ、アジャイル開発で“圧倒的なパフォーマンスを圧倒的な低価格で提供する”「納品しない受託開発」にたどり着いたとしている。
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