Facebookが、中国の検索エンジン「百度」(Baidu、バイドゥ)との間で、同国に新たなウェブサイトを立ち上げる契約を締結したと、中国メディアが報じている。
ポータルサイト捜狐(Sohu)の記事(ITニュースサイトDoNewsに掲載された記事の日本語訳)が、匿名の情報筋の話として報じたところによると、Facebookと百度が立ち上げる新サイトは、Facebookの一部または関連サイトという形はとらないという。百度がどのように関与するのか記事は明らかにしていないが、中国で最も人気のある検索エンジンを運営する同社の規模をもってすれば、新サイトを短期間で軌道に乗せることも可能だ。
それにしても、Facebookが中国に進出するとの報道は非常に興味深い。Facebookは現在、TwitterやYouTubeとともに、中国では検閲によってアクセスが禁止されている。
Facebookが中国市場に進出する可能性について報じられるのは、今回が初めてではない。2007年には、Facebookが中国のソーシャルネットワーキングサービス(SNS)である「Zhanzuo.com」(占座)の買収を検討しているとの報道があった。Facebookは当時その報道を否定したが、同年に中国のドメイン名を取得している。ただし、検閲の問題により、そのドメイン名は現在に至るまで使われていない。
今回の契約をめぐる噂は、先週、Facebookが中国の複数企業と交渉中だとする報道が出たことで浮上した。その際、FacebookはBloombergの取材に対し、中国には非常に興味を持っていると述べたが、何らかの契約に結びつく可能性については明言しなかった。
Facebookの広報担当者は先週、Bloombergの取材に対し、「当社は現在、中国について調査研究を進めている。これは、当社のユーザー、開発者、および広告主に利益をもたらすアプローチを検討するプロセスの一環だ」と述べている。
今回の報道についてFacebookと百度にコメントを求めたが、回答は得られなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス