「Walkman」を世に送り出し、音楽レーベルSony Music Entertainmentの親会社であるソニーは、ニュージャージー州南部にあるCD製造工場を2011年3月に閉鎖する計画だ。
設立50年になるニュージャージー州ピットマンにあるソニーDADCの工場が閉鎖されれば、約300人の従業員がレイオフされることになる。ソニーは、CD製造事業をインディアナ州の施設に移す予定であると述べた。同社はおよそ1年前に、DVD製造事業を同製造工場から移設している。
ソニーの広報担当であるLisa Gephardt氏は声明で、「現在の経済情勢と物理媒体業界が直面する課題を考慮し、ソニーDADCは、サプライチェーンネットワークにおけるコスト削減に向けたさらなる対策を講じて、競争力の維持を図る」と述べた。
このような工場閉鎖を予期していた人は多いだろう。音楽CDは過去の遺物となりつつある。デジタル音楽や音楽プレーヤーの登場と、違法ファイル共有の出現により、主要な音楽配布フォーマットとしてのCDの終焉は早まった。
CDは、音楽業界の恩恵であった。音楽レーベル会社は、カセットテープやビニールレコードからCDに買い換える消費者によって利益を得ただけでなく、CDは少なくとも当初、違法コピーの防止にも役立っていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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