ソフトウェア開発企業のSoftViewは米国時間5月10日、Appleと「iPhone」の米国キャリアであるAT&Tがモバイルデバイス上でのウェブページ表示に関するSoftViewの特許を侵害しているとして、両社を提訴した。
SoftViewはPDAや携帯電話、スマートフォン、そのほかの小型スクリーンデバイス向けにグラフィックビューアおよびブラウザを提供する、同社の社名と同じ「SoftView」という製品を開発している。SoftViewのウェブサイトによると、同社はそれらの製品を1982年から開発しており、ホームページ上でそれら3つの特許番号を明示しているという。
SoftViewの切り札であるように思われる特許の登録番号は7461353。同特許は、モバイルデバイス上でのインターネットコンテンツのスケーラブル表示を対象としている。これについて、同特許の要約書の冒頭には「解像度に依存しない、インターネット(ウェブ)コンテンツのスケーラブル表示をサポートし、ウェブページを小型スクリーン上で見やすいようにスケール表示(ズーム)したりパン表示したりできるモバイルデバイス」と書かれている。特許は2005年に出願、2008年に承認された。
訴訟の対象になっているのは、ウェブページを小さいサイズに縮小して表示するAppleのiPhoneと「iPod touch」だが、その一方でMacTechは、モバイル版「Safari」が今回の標的だとしている。また訴状には、米国におけるiPhoneの独占キャリアとして、AT&Tの名前も書かれている。
デラウェア州の連邦地方裁判所に提起された今回の訴訟を通して、SoftViewはAppleに対する差し止め命令と損害賠償金を求めている。賠償金の額は明らかにされていない。より詳しい情報を聞くためにSoftViewに電子メールと電話で連絡したが、回答は得られなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ
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