Googleは、Appleの元従業員らが関わる新興チップ設計企業の買収に合意した模様だ。GoogleとAppleは今後も、互いに世界の反対側に位置し続けることになる。
Thomson Reuters傘下のpeHUBは米国時間4月20日、Googleによるカリフォルニア州サンノゼを拠点とするチップ関連のステルススタートアップ企業Agniluxの買収を報じている。Agniluxの広報担当者は、両社が買収の合意に達したことを認めたが、Googleによる最近の買収でも興味深い本件について、これ以上の詳細を明らかにしなかった。
Agniluxについては、Appleが2008年に買収したP.A. Semiの元従業員が創設したということ以外はほとんど知られていない。The New York Timesは2010年2月、同社に関する詳細を突き止めようとしたが、あまり詳しい情報を得ることはできなかった。しかしながら、数人のP.A. SemiおよびAppleの元従業員と、TiVoの元ソフトウェアアーキテクトであるScott Redman氏が共同創設者に名を連ねていることが明らかになった。
今回の買収に関しては、Googleがこの新興企業で何を計画しているのか多くの疑問がある。Googleは数年前から自社のサーバハードウェアを外部委託してきた。The New York Timesは、Agniluxがサーバチップに取り組んでいると考えている。
しかし、TiVoの元従業員が関与していることから、Googleは「Google TV」のことを考え、同新興企業の製造するなんらかのカスタムチップを求めている可能性もある。いずれにせよ、Googleの最高経営責任者(CEO)であるEric Schmidt氏が、同社は再び投資を開始する準備が整ったと発言してからの7カ月間で実施された同社による買収の中でも、本件は興味深い買収の1つである。
今回の買収に関するニュースが明らかになる前から簡素だったAgniluxのウェブサイトは削除されているが、Googleのキャッシュにはまだ残っている。それもまもなく消えてしまうだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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