米Yahooは米国時間4月19日、Microsoftの元幹部Blake Irving氏が同社の最高製品責任者(CPO)に就任することを明らかにした。
Irving氏は5月17日から職務に就く予定で、Yahooの最高経営責任者(CEO)Carol Bartz氏の直属となり、2年前から最高技術責任者(CTO)兼製品担当バイスプレジデントを務めているAri Balogh氏の後任となる。Yahooによれば、Balogh氏は個人的な理由で退職するが、引き継ぎのために6月3日まで同社にとどまるという。Irving氏はごく最近まで、ペパーダイン大学ビジネススクールで教鞭をとっていた。
Irving氏はYahooが以前から誘いをかけていた人物で、CPOとして、Yahooが世界中に展開する製品群の新しい戦略と方向性を打ち出すものと期待されている。
「Irving氏は、世界トップクラスのテクノロジを誇る成熟した企業で培った、インターネットに関するきわめて幅広い経験をYahooにもたらしてくれる」と、Bartz氏は声明の中で述べている。
Irving氏は1992年から15年間Microsoftに在籍していた。同氏が2007年にMicrosoftを退職するときに発表されたプレスリリースによれば、同氏はMicrosoft初のインターネットによるビデオ会議やコラボレーション用ツール群、インターネット電話、ウェブメールクライアント、インスタントメッセージサービス、およびブログサービスを手がけるチームに所属していたという。また、「Internet Explorer」担当チームと「Windows」担当チームでも開発およびマーケティングの仕事に携わっていたようだ。
Microsoft退職時には、Irving氏はWindows Live Platform(WLP)グループのバイスプレジデントを務め、データセンターと技術関連の業務を監督していた。Microsoftは、世界中に展開する「Windows Live」プラットフォームを構築した功績は同氏にあるとしている。
Irving氏は声明の中で次のように語っている。「私はチームの一員となってともに働くことを楽しみにしている。よりユニークで高度にカスタマイズされた体験をYahooの顧客にもたらし、科学や技術、規模に関してYahooが描いた将来像に対する広告主の期待にこたえ、社内の素晴らしい才能を伸ばすことでさらに多くの革新をより速く市場にもたらしていきたい」
関連するニュースとして、Yahoo LabsのPrabhakar Raghavan氏が、チーフサイエンティストとしての職責はそのままで、Bartz氏の直属に昇格することも発表された。2005年にYahooに加わったRaghavan氏は、現在Yahoo Labsの責任者を務め、テキストマイニングやウェブマイニング、およびアルゴリズムの設計に関する研究を行っている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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