インターネットリサーチ事業を展開するマクロミルとヤフーバリューインサイトは4月19日、経営統合に向けて本格協議を始めたと発表した。
マクロミルは2000年1月に創業。2004年1月に東証マザーズに上場し、2005年4月には東証一部へ市場変更している。最近では、消費者の所有ブランドと属性・嗜好の関連性を分析するブランドデータバンクを買収するなど、ネットリサーチ周辺領域へも事業を拡大していた。
ヤフーバリューインサイトは、ヤフーが2005年10月に買収したインフォプラントと、2007年2月に子会社化したインタースコープが合併してできた会社。ヤフーグループの保有する調査パネルを活用している点が特徴だ。
マクロミルによれば、ネットリサーチ市場規模は400億円程度といい、同社はトップシェアを獲得しているという。ただ、金融不安をきっかけに広告業や製造業などで調査需要が冷え込んだほか、価格競争が激しくなっているという課題を抱えている。このため、ヤフーバリューインサイトと経営統合し、マクロミルのシステム構築力と営業力にヤフーの調査パネル資産やヤフーバリューインサイトのソリューション提案力を融合させることで、さらなる成長を図りたい考えとのことだ。
マクロミルの2009年6月期の業績は、売上高が77億5500万円、営業利益が17億4500万円、純利益が9億4100万円。ヤフーバリューインサイトの2009年12月期の業績は、売上高が48億6900万円、営業利益が3億2300万円、純利益が2億200万円となっている。
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