モバイルウェブブラウザ上のズームおよびスクロール機能に関する特許をめぐりAppleを提訴していた企業が、米国時間4月5日、訴訟対象に「iPad」を加えた。
ロサンゼルスに拠点を置くEMG Technologyは2008年11月、同社が「インターネットのコンテンツを閲覧、ズーム、スクロールする無線端末画面上の一部分を操作する装置および手法」に対応する米国特許第7441196号を保有していると訴えて、Appleを提訴した。EMGによれば、モバイルウェブブラウザ上におけるスクロールおよびズームの手法に関する特許が、EMGの共同経営者であるElliot Gottfurcht氏に承認されたのは2008年10月だという。ただし、もともとの特許申請がなされたのは1999年だ。同訴訟は現在、テキサス州東部地区米連邦地方裁判所で係争中となっている。
この訴訟は「iPhone」を対象とするものだが、今回、4月3日に発売されたiPadも対象に含まれることになった。Gottfurcht氏は4月5日付の声明で次のように述べている。「Appleは、インターネットモバイルウェブサイトおよびアプリケーションのナビゲーションに関するEMGの特許使用に対して、妥当な使用料を支払うことを拒んでいる。この特許は1999年に申請されたもので、これはAppleによるモバイル向け特許申請の数年前にあたる」
iPhoneまたはiPadに関連してAppleに向けられた特許関連訴訟としては、この1週間で今回が2回目となる。3月30日には、台湾のチップメーカーElan Microelectronicsが、マルチタッチ技術について同社が保有する特許を侵害したとしてAppleを提訴した。一方Appleも、携帯電話メーカーHTCが、iPhoneのグラフィカルユーザーインタフェース(GUI)およびソフトウェアに関する複数の特許を侵害していると訴えて、特許争いに乗り出している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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