MacRumors.comが伝えるところによると、Appleが小規模な半導体メーカーIntrinsityのエンジニアらを獲得しているという。Intrinsityはサムスン電子と協力してプロセッサの性能向上に取り組んでおり、おそらくは、「iPad」に搭載された「A4」チップの設計にも関係している。
2010年3月に報じられたように、The Linley Groupの社長でプリンシパルアナリストを務めるLinley Gwennap氏は、iPadに搭載された1GHzのA4チップについて、Intrinsityが設計しサムスン電子が製造するARMプロセッサを採用していると考えている。Appleの「iPhone」もサムスン電子が供給するARMプロセッサを採用している。通常、半導体メーカーはARMの基本設計図を元に、必要に応じて各種機能を組み合わせる。
サムスン電子は2009年、Intrinsityと共同で1GHzのARMプロセッサを設計したと発表した。これは、iPadのA4チップと同じ速さだ。
この数日間、テキサス州オースティンに拠点を置くIntrinsityをAppleが完全買収したとの憶測が一部で流れている。本稿執筆時点でAppleからのコメントは得られていない。
Intrinsity(同社のウェブサイトは運用を停止しており、「予定していたメンテナンスの作業中」と表示されている)は、1997年にEVSXという社名で設立された株式非公開の半導体メーカーで、従業員数は約100名だ。
2008年、AppleはiPhoneのチップ設計を目的としてチップメーカーのP.A. Semiを買収した。ただし、P.A. SemiがAppleのチップ設計にどのように貢献したのかはこれまで明らかになっていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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