世界最大の小売業者であるWal-Martは米国時間2月22日夜、ストリーミングビデオサービスVuduがまもなく、同社のサービスになる予定であることを認めた。
Wal-Martは、Vuduの買収で合意に達し(金額は非公表)、今後数週間のうちに契約を締結する見通しとなっている。The New York Timesは22日午前、両社がテレビメーカーおよび映画制作会社のパートナー企業らに本件が締結される予定であることを通知し始めたのに伴い、これを最初に報じた。
Vuduは、1万6000タイトルものビデオを所有する。これらは、レンタルまたは購入のいずれの形式として、いくつかの異なるブランドのテレビやBlu-rayプレーヤーにダウンロードすることができる。Wal-Martの副会長を務めるEduardo Castro-Wright氏は22日、用意された声明において同サービスについて、「Vudu独自のデジタル技術およびサービスに、Wal-Martの小売に関する専門技術と規模を組み合わせれば、デジタル環境へと移行する顧客へ、ホームエンターテインメントの選択肢に対する、かつてないほどのアクセスを提供することになるだろう」と述べた。
Vuduを所有することでWal-Martは、ハードウェアの小売よりもマージンの高い事業を得る上に、同社の競争力も強化することができる。Vuduのストリーミングオンラインビデオサービスの買収によりWal-Martは、2009年のCinema Nowとの提携に伴い、独自のストリーミングビデオサービスを提供開始したBest Buyに追いつくことになる。Best Buyのビデオサービスは、最終的には同社の店舗で販売されるすべてのインターネット対応機器に提供される計画である。
Vuduは2007年、当初は、視聴料を支払うことにより直接家庭へと映画をダウンロードすることのできる独立したセットトップボックスとしてガジェット市場に登場した。同社はその1年後、幹部構成を再編し、その後すぐにボックスという形態から脱却した。
同社は、ウェブ接続テレビ、Blu-rayプレーヤー、ビデオゲーム機の人気が高まり始めたのに伴い、自社のストリーミングビデオソフトウェアを直接他のハードウェアメーカーへと提供し始めるようになった。
現在、主要なテレビメーカーのすべてが、ウィジェットを使用してVuduやAmazon Video on Demand、Blockbuster、Netflix、Twitter、Facebook、Pandoraなどの企業が提供するコンテンツや、最新の天気やニュース情報をストリームする、ウェブ接続テレビセットを提供している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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