デジタルガレージの2010年6月期第2四半期(7〜12月)決算は、本業のもうけを示す営業損益が4億4300万円の赤字(前年同期は6億9100万円の黒字)となった。黒字企業のカカクコムが、子会社から持ち分法適用会社になったことが影響した。
2月15日に開いた決算説明会では、代表取締役兼グループCEOの林郁氏が、注目を集めているTwitter事業について、「2010年1月から売り上げが立ち始めた」とコメント。さらに「年内に(国内)ユーザー数を1000万人にまで増やす」との目標を掲げた。
売上高は前年同期比79%減の38億5400万円だった。カカクコムの事情に加え、広告関連のDGコミュニケーションズが連結除外となったことも響いた。また経常損益は2億6100万円の赤字(前年同期は5億6300万円の黒字)、純損益は2億4700万円の赤字(同12億5500万円の赤字)となった。
部門別の営業損益では、EC決済のイーコンテクストカンパニーなどを含む「ハイブリッド・ソリューション」部門が8400万円の黒字(前年同期は3300万円の赤字)に改善した。イーコンテクストカンパニーが収納代行会社として日本で初めてPayPal決済サービスを導入したり、ゲーム関連事業を拡大したりするなど積極的な取り組みで、景気低迷が続く中、取扱高は前年比横ばいを確保した。
「ベンチャー・インキュベーション」部門は5400万円の赤字(前年同期は1億8300万円の赤字)に赤字幅が縮小した。Twitter関連事業を含む「メディア・インキュベーション」部門はカカクコムが抜けたことで7400万円の赤字(前年同期は14億4700万円の黒字)に落ち込んだ。
1月以降はTwitter関連の売り上げが立ってきたという。林氏は「2月のインプレッションはモバイルなどを含めて月間9億〜10億(ページビュー)とみている。グループのCGMマーケティングが取り扱う広告について言えば、4〜6月は在庫がすべて出る(売れる)という手ごたえだ。企業向けのマーケティング支援ツールの売り上げも効いてくる」などと話し、中長期の収益成長に自信を見せていた。
「年内ユーザー数1000万人」の根拠となる現在のユーザー数については明言しなかったが、「世間で言われているのは500万人ほど」(林氏)としており、この数字から大きく外れていないことを示唆した。
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