Software Freedom Law Center(SFLC)は米国時間12月14日、著作権を侵害しているとして電子機器企業14社をニューヨーク州において提訴した。14社には、Best Buy、サムスン電子、Westinghouseなどが含まれている。
訴状(PDF)によると、これらの企業は、ソフトウェアアプリケーション「BusyBox」を含む製品を、「BusyBox」のライセンスであるGNU General Public Licenseバージョン2(GPLv2)に違反して販売したという。
今回提訴された全企業は以下のとおりである。
原告側の代表者は、BusyBoxの「法人的な保護組織」である非営利団体Software Freedom Conservancyと、同プログラムの首席開発者兼著作権所有者であるErik Andersen氏である。
以下は、 声明からの抜粋である。
Linux向けの「Swiss Army Knife」として知られるBusyBoxは、共通コンポーネントとしてますます多くの家庭用機器に搭載されている。Best BuyのBlu-ray DVDプレーヤー「Insignia」、サムスン電子のHDTV、Westinghouseの52インチ型液晶テレビなど、被告側企業による数多くの製品が、同ソフトウェアの著作権所有者の許可なく販売され続けている。GPLv2の下、ソースコードを顧客に配布するならば、誰もが無償で同プログラムを参照、変更、使用することができる。
SFLCは、訴状に挙げた20件弱のそれぞれ別個の製品が、BusyBoxの著作権に侵害していることを確認し、それぞれの製造元にライセンス要件に準拠するための十分な時間的猶予を与えた。
SFLCは、これらの企業が、要求に対して意味のある回答を返さなかったか、あるいは要求をまったく無視したと述べている。同訴状は、ニューヨーク州南部地区米連邦地方裁判所に提出された。
2007年以来、GPLに違反してFOSSプログラムを組み込んだ製品を販売したとして、VerizonやCiscoを含む6社を提訴してきたとSFLCは述べている。SFLCは、法律問題を手がける非営利団体で、フリーおよびオープンソースソフトウェア開発者らに対し、無償で法的サービスを提供している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ
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