3期連続で四半期が赤字だったLenovoが黒字に転換した。現地時間11月5日、同社は第2四半期(2009年7-9月)の利益が、前年同期の2300万ドルから2倍以上の5300万ドルに増えたことを発表した。
Bloombergが調査したアナリスト予測で、同社の第2四半期の利益は2400万ドルとされていたが、これを大きく上回った。
売上高は前年同期の43億ドルから41億ドルへ5.2%減少したものの、大幅なコストカットと記録的な市場シェアの伸びで利益を確保した。
Lenovoは3月に、支出を減らし業務を合理化する大規模な事業再編プログラムを導入した。このプログラムで同社は相当数の従業員を削減することになり、第2四半期には300万ドルの一時的なリストラ費用を計上した。しかし、このプログラムにより同社は年間約3億ドルを節約できる見込みだ。
Lenovoの四半期決算はノートPCにけん引されてきた。今回、ノートPCは売上高で全体の63%を占めた。ノートPCの売上高は前年同期比で1%減だが、出荷台数は前年同期比37%増で、業界全体での出荷台数の伸び16%を大きく上回った。
一方、デスクトップPCの売上高は前年同期から13%減少し、同社の売上高全体に占める割合は35%にとどまった。デスクトップPCの出荷台数は2%減少したが、業界全体で平均12%減少したのに比べると健闘している。デスクトップPCからノートPCへという市場の変化にはすでに対応している、とLenovoは述べている。エントリーレベルの廉価なデスクトップPCを新たに投入し、中小規模企業向けに商品ラインアップを練り直したという。
Lenovoの本社がある中国における第2四半期の業績は好調で、国内の売上高は9%増の20億ドルだった。中国における出荷台数は28%増で、業界平均の0.1%増を大きく上回った。中国ではすでにトップPCベンダーのLenovoだが、中国における市場シェアは第2四半期にさらに拡大し29.4%となった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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