NVIDIAは米国時間8月6日、四半期決算を発表した。損失額が前年同期より減ったものの、同社は2008年7月に初めて対処した欠陥チップに関連するコストに依然として苦しめられている。
NVIDIAの第2四半期の損失は1億530万ドル(1株当たり損失19セント)で、前年同期の損失1億2090万ドル(同22セント)から赤字幅を縮小した。
売上高は7億7650万ドルで、前年同期の8億9270万ドルから13%減少した。
特別項目を除いた(非GAAPベース)NVIDIAの1株当たり利益は7セントで、アナリスト予測の1株当たり損失2セントを上回った。
社長兼最高経営責任者(CEO)のJen-Hsun Huang氏は、NVIDIAの「事業は回復している。製品需要は向上しており、わたしたちの戦略的投資は新たな成長につながっている」と述べた。NVIDIAは第3四半期(2009年10月25日締め)の見通しについて、売上高が前期比で5〜7%増加すると予測している。
利益を示す重要な指標である粗利益率は20.2%で、前年の16.8%を上回った。
NVIDIAは声明の中で次のように述べた。しかし、同社決算には、追加の純コスト1億1910万ドルによる負の影響があった。同社は声明で、「弊社の旧世代チップの一部バージョンで使用されたダイ、パッケージング素材セットの不具合に関連するコストを賄うためのものだ。この問題の影響を受けた台数は弊社が1年前に発表した最初の予測から変わっていないが、損害を受けたシステムの補償や修理にかかるコストが、当初の予測よりも高くついている」(NVIDIAの声明)
2008年7月、影響を受けた世界中の顧客をサポートするために、1億9600万ドルの引当金が発生した。NVIDIAによると、脆弱なダイ/パッケージング素材の組み合わせは、現在生産されている製品では全く使用されていないという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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