GMOインターネットは7月28日、新会社GMOドメインレジストリを設立し、新gTLDのレジストリ事業に参入することを発表した。資本金は5000万円、代表取締役はGMOインターネット代表取締役会長兼社長・グループ代表の熊谷正寿氏が務める。
gTLDはジェネリックトップレベルドメインの略で、.com、.net、.orgなど一般的な利用を目的として使用されるドメイン名。現在は21種類のgTLDが存在するが、市場の拡大に伴い2010年より新たなgTLDの申請が始まる。.nyc(ニューヨーク)、.london(ロンドン)などの都市名や.eco(エコロジー)、.music(音楽)、.sport(スポーツ)などといった一般名称が申請されるとみられる。
GMOドメインレジストリはこのgTLDの申請、運用代行事業を提供する。また自社でも.shopというgTLDを取得し、グループ会社がホスティングする累計3万8000店舗のオンラインショップに提供していく計画だ。
さらにccTLD(国別トップレベルドメイン)の運用も代行する。世界各国のccTLDを対象に、システムの構築、レジストリ運用支援、セールスマーケティング支援を提供する。
GMOグループでは、お名前.comや子会社paperboy&co.が提供する「ムームードメイン」などのドメイン取得サービスで、国内において40%のシェアを持つという。
熊谷氏によれば、国内には約250万のドメインがあり、そのうち100万をGMOグループが管理しているそうだ。
こうした実績から、参入が難しいレジストリ事業に参入できたと熊谷氏は述べる。さらにドメイン登録数が2008年12月末時点で累計1億7700万にのぼり、対前年比16%増と好調に伸びていることも参入の背景にある。
GMOドメインレジストリは、同社が申請する計画の.shopで年間数十億円から100億円規模の売上げ、数億円から数十億円規模の利益を見込んでいる。.shopの提供価格について熊谷氏は、「.shopドメインの価格は安くし、超薄利多売にしたい。.jpは価格の高さが普及を妨げている。.shopは.comとほぼ同程度に抑えて普及を図りたい。1年間数百円、1カ月100円以下で.shopを使えるようにする」とコメントした。
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