Googleは米国時間7月16日、2009年第2四半期(4-6月期)の決算を発表した。オンライン広告業界には良いニュースとして、特定分野の広告売り上げが改善し、諸費用の削減などにも努めた結果、売上高は前年同期よりも増加している。
Googleが「非常に好調な四半期」と評した2009年第2四半期は、(トラフィック獲得コストと呼ばれる)広告主への手数料を除外した売り上げが40億7000万ドルに達し、前年同期と比較して増加したほか、アナリスト予想をもわずかばかり上回った。
今回の決算発表に際して、Googleの最高経営責任者(CEO)Eric Schmidt氏は、景気回復への厳しい調整が続く中で、同社が今回報告した決算内容に大変満足しているとのコメントを発表した。Schmidt氏は「非常に困難な状況下において、当社は逆境にも強いということを、引き続き証明することができた」と語っている。最良の価格の製品を求めて、消費者がウェブに頼る傾向が高まり、広告売り上げが堅調であることを受けて、「Googleの事業は安定化する様相を呈している」と、同氏は述べた。
とはいえ、Schmidt氏は、景気の回復期に関しては、現在も予測不能であるとの見解を示している。
「景気回復の達成がいつになるかについて語るのは、まだ時期尚早である。(中略)わずか3カ月前には、景気が底を打つのはいつ頃になるかなど、まったく予測もつかなかったのだ」と、同氏は語っている。
一方、すでに広告売り上げに関しては、ショッピングやトラベルといった特定の分野を中心に回復傾向が強まっているものの、金融業界などをめぐっては、厳しい状況も続いている。Schmidt氏は「現時点において、6カ月前に予想されていたような、下落の一途をたどるといった状況からは脱している」と述べた。
2009年第2四半期のトラフィック獲得コストも含めた総売上高は55億2000万ドルとなり、前年同期比で3%増となった。広告主に支払われたトラフィック獲得コストは、広告売り上げの27%を占める14億5000万ドルとなった。こうした手数料を除くと、売上高は41億ドルとなる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス