OracleによるSun Microsystemsの買収が発表された4月20日の米NASDAQ市場では、Sunの株価が急騰した。
OracleがSunの普通株を1株あたり9.50ドルの現金、総額74億ドル(Sunの保有現金や負債を考慮した場合の実質的な買収額は56億ドル)で買収することについて最終合意したと米現地の朝方に発表された。これを好感し、9.50ドルにさや寄せするかたちで、Sunの株価は取引開始から一気に急上昇した。終値は前日比2.46ドル高(36.8%高)の9.15ドルと、この日の全米国株式市場の中で上昇率が2位だった。出来高も7億8000万株と全米3位の大商いだった。ただし、時間外取引では若干値を下げている。
この半面、Oracleは買収効果よりも買収金額の負担が嫌気されるかたちで朝方から売られて始まったが、すぐに切り返し右肩上がりの展開で、一時は前日比プラス圏まで戻した。それでも、終値は前日比0.24ドル安(1.3%安)の18.82ドルと安かった。
こうした米国の動きを受けた4月21日の東京証券取引所での、日本オラクルの株価は寄りつきこそ前日比50円高(1.4%高)の3640円となったがすぐに軟化し、午前の取り引きは前日比50円安(1.4%安)の3540円と米国市場と同等の下げで終えた。
午後に入ると一転して切り返し、大引けにかけて戻り歩調となった。結局、この日の終値は前日比10円安(0.3%安)の3580円だった。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス