Facebookの関係者は米国時間3月31日、同社の最高財務責任者(CFO)であるGideon Yu氏が退職することを認めた。
Facebookは声明で、「CFOのGideon Yu氏が退職することを正式に認める」と述べ、「Gideonは、われわれが財務的成功を収める上で重要な役割を果たし、強力な財務チームを作り、Facebookの中核的な財務業務を確立した。われわれは、Facebookおよび、われわれが成し遂げようとしていることに対するGideonの貢献に感謝する」と語った。
しかし、これには続きがあり、Yu氏の退職理由は、Facebookが新規株式公開(IPO)の申請を希望し続けていることにあるようだ。
Facebookは声明で、「厳しい経済情勢にも関わらず、喜ばしいことに、われわれの業績は堅調であり、成長の次の段階に進む体制は整っている」とし、さらに「(人材斡旋会社の)Spencer Stuartに新たなCFO探しを依頼した。われわれが求めているのは、株式公開会社経営の経験者だ」と述べている。
この報道は、Wall Street Journal(WSJ)が最初に取り上げた。
Yu氏はGoogleの元従業員で、GoogleがYouTubeを買収した際に同社に入社した。Facebookでの勤務期間は2年未満。WSJによると、Facebookは現在、Yu氏の後任として株式公開会社の経営経験のある人材を探しているという。Yu氏はYouTubeに入社する前は、Yahooの「財務担当者」だった。またYu氏は、複数のサイドプロジェクトも手掛けており、Eコマースの新興企業Pixazzaに出資する投資チームにGoogleのベンチャー投資ファンドGoogle Venturesなどとともに名を連ねている。
Facebookがシリコンバレーの企業ランキングのトップに上り詰める過程で、著名なGoogle従業員が相次いでFacebookに入社し、Google当時よりも高い役職に就いた。Yu氏も初期にGoogleからFacebookに移籍した1人だ。最終的には、Googleの販売部門の責任者だったSheryl Sandberg氏がFacebookの最高執行責任者(COO)に就任し、さらにGoogleの広報部門のトップだったElliot Schrage氏もFacebookにグローバルコミュニケーション部門の責任者として入社した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス