Googleは、同社が間もなくマイクロブロギングサービスのTwitterを買収するのではないかと思っている人々に対して、短いメッセージで答えた。「ありそうにない」
これは、米国時間3月6日に行われたジャーナリストCharlie Rose氏との多岐にわたるインタビューの中で、Googleの最高経営責任者(CEO)Eric Schmidt氏がその話題について聞かれたときの返事だ。Schmidt氏は次のように語った。
「私は具体的な買収案件について話すべきではない。短期的には、当社がどこかの企業を買収することはありそうにないが、その理由の1つは、私がまだ価格が高いと考えているからだ。それに、残念ながら、私は当社が事業サイクルの中間にいると考えている。Googleは多額の現金を生み出している。そして、そうした事情から、われわれはその現金を極めて安全な銀行に保管しているのだ」
Rose氏はSchmidt氏に対し、Twitterに関する見通しをそれ以上求めなかった。しかし、これに先立つ3月3日、サンフランシスコで開催されたMorgan Stanley Technology Conferenceにおける講演で、Schmidt氏はTwitterを「貧乏人の」電子メールシステムと呼び、次のように述べた。「Twitterには、電子メールシステムの側面もあるが、十分な機能を提供しているわけではない」
Schmidt氏はこの講演で、Googleのインスタントメッセージングシステムの成功を喧伝しつつ、次のように語った。「Twitterの成功は素晴らしい。そして、この成功が示しているのは、人に連絡を取ったり交流したりする方法が数多くあり、特にそのやりとりが人目に触れても構わない方法ならさらに多くなる、ということだ」
しかし、Schmidt氏が買収についてRose氏に語った言葉は、3月3日の講演で語った見解に呼応している。つまり、価格が適正ならば、買収に乗り出す用意があるということだ。Schmidt氏は講演で次のように述べていた。「良いニュースは、われわれには多額の資本があるということだ。悪いニュースは、企業の買収合併に関して、われわれが本当に望んでいるモデルを皆に支持してもらおうと、依然として努力しているということだ。このモデルは、間もなくスタートすると思うが、現時点ではほとんど動きがない」
Schmidt氏は、理想のモデルを説明するよう質問されなかったため、進んで詳述することもなかった。
「貧乏人の」電子メールという発言は脇に置くとして、SchmidtがもしTwitterの買収に興味を持っているなら、格安で契約を結べると考えているのだろうか。Twitterはすでに、5億ドル相当と伝えられるFacebookからの買収提案を断っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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