Microsoftの最高経営責任者(CEO)であるSteve Ballmer氏が看過できない問題とは何か。
Steve Ballmer氏は米国時間2月24日、アナリストを対象としたMicrosoft Strategic Updateで、デスクトップ分野においては、MicrosoftはAppleが過去1年間に市場シェアを約1%拡大し、Linuxに次いでOS第4位に浮上したことを軽視していない、と明らかにした。
「われわれは、AppleとLinuxの両方を競争相手として特に注視している」(Ballmer氏)
また、Googleのモバイル用オープンソースOS「Android」に対する懸念も決して小さくない。
Ballmer氏は、「Linuxをめぐる力関係がやや変化しつつあると感じている」とした上で、「今後、携帯電話に加え、ノートPCにもAndroidベースやLinuxベースのものが登場するだろう。そうなれば、われわれはGoogleをデスクトップOS事業の競争相手として、これまで以上に意識するようになるだろう」と語った。
たとえば、1月には、Android OSのネットブックへの移植が順調に進むのか否かについて問題を提起するリポートが発表されている。
「いずれ、携帯電話用OSとPC用OSの境界線は変わる。だからこそ、われわれはクライアントOSへの投資を増やしてきた」(Ballmer氏)
Ballmer氏はまた、モバイル用OS分野では、Windows Mobileが3位、AppleのiPhoneが4位につけており、GoogleのAndroidは今のところぱっとレーダーに現れた輝点のような存在にすぎないが、Microsoftにとっては不安の種だと話している。
「実際のところ、消費者市場ではAppleが圧倒的人気を誇り、わずかの差でBlackBerryが続いている状況だ。しかし、事業者や端末メーカーとの関係では、真の市場の勢いは主にWindows MobileやAndroidにあるようだ」(Ballmer氏)
またBallmer氏は、モバイル分野では以下の2つの点で競争が行われていると見ているという。1つは、ハードウェアから独立した形でのモバイル関連ソフトウェアの販売だ。MicrosoftがWindows Mobile用オンラインアプリケーションストアの立ち上げに関心を持っていると報じられていることと説明がつくかもしれない。もう1つは、AppleのiPhoneやResearch In Motion(RIM)のBlackBerryのような、ソフトウェア、ハードウェア、サービスの組み合わせである。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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