ヤフーは2月19日、ソフトバンクIDCソリューションズ(旧ソフトバンクIDC)の全株式をソフトバンクから譲り受けると発表した。買収金額は450億円となる。ヤフーは同社を吸収合併する予定だ。
ソフトバンクはこれまでソフトバンクIDCソリューションの発行済み株式20万株、100%を所有していたが、これをすべてヤフーに売却する。譲渡日は2月24日の予定だ。
買収の狙いについて、ヤフーでは「IDCとのシナジー効果を最大限活用して次世代のインターネット事業における戦略的基盤を早期に構築することが可能となり、インターネット事業およびデータセンター事業の持続的な成 長と競争力の強化を図る」としている。
ヤフーによると、SaaSをはじめとするクラウドコンピューティングや、オープンプラットフォームが本格展開される中で、同社もデータセンター事業の戦略的基盤を構築する必要があるのだという。これまでヤフーはデータセンターを所有せず、IDCなどの事業者から調達してきたが、今回の買収に伴い、データセンターを自社で持ち、需要の増加への対応やサービス増強などを主体的に進める体制に切り替えるとしている。
ソフトバンクIDCソリューションズはもともと国際デジタル通信という企業だったが、ケーブル・アンド・ワイヤレスIDC、日本テレコムIDCと社名を変え、2005年にソフトバンクグループ傘下になったことに伴い、社名をソフトバンクIDCとしていた。2009年2月2日付けで社名変更するとともに、ソフトバンクIDCという会社を新設し、営業部門を切り出している。
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