ネットワーキング企業Cygnus Systemsは米国時間12月24日、Google、Microsoft、Appleの3社を特許侵害で提訴した。Cygnusは、Googleら3社が、各社のオペレーティングシステム(OS)などの中で、ドキュメントプレビューアイコン(サムネイル)の使用に関するCygnusの特許を侵害したと主張している。
Cygnusは訴状(PDFファイル)の中で、同社の特許技術が不正に使用されている製品として、Googleの「Chrome」、Microsoftの「Vista」および「Internet Explorer 8」、Appleの「iPhone」「Safari」「Mac OS X」を挙げている。同訴状によると、AppleはMac OS XのFinderおよびCover Flow機能にCygnusの特許技術を使用しているという。
Cygnusは、同特許技術を次のように説明している。「グラフィカルアイコンを通じて1つまたは複数のコンピュータファイルにアクセスするための方法およびシステム。そのグラフィカルアイコンには、1つまたは複数のコンピュータファイルの選択された一部分または複数の部分の画像が含まれる」
Google、Microsoft、Appleの3社およびCygnusの弁護士に対して電子メールでコメントを求めたが、即答は得られなかった。
PCWorldによると、Cygnusは同社の所有者であるGregory Swartz氏が居住するアリゾナ州の連邦地方裁判所に訴状を提出したという。
訴状によると、Cygnusが同特許を取得したのは2008年3月だという。しかし、Ars Technicaによると、同社は2001年に、1998年に行った出願の継続出願として、同特許の最初の出願を行ったという。今回の提訴を最初に報じたのはArs Technicaのようだ。
Cygnusは、損害賠償とさらなる侵害を防止するための終局差し止め命令を求めている。また同社は、上記3社以外の企業の提訴も示唆している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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