Googleは米国時間11月10日、イタリアで起こっている訴訟問題の発展に対し、驚きを表明した。
ミラノ地区検察官は、名誉棄損およびプライバシー侵害の容疑でGoogle元社員と現社員の合計4人を告訴する決定を下したが、Googleは、先週末この事件を伝える報道が流れるまでこのことを知らなかったようだ。
イタリアの検察側は、ダウン症の10代の若者をあざける若者の様子を撮影したビデオが第三者によりGoogleのサイトに掲示された一件について過去2年間調べた後、正式に4人を告発することにしたといわれている。
Googleは声明で次のように述べている。
「われわれはミラノの検察官の調査に協力してきたが、今回、検察官がわれわれに通知する前に、メディアに情報がリークされたことに失望を覚えた。われわれは、被害者とその家族に対する謝罪の気持ちを繰り返し明らかにし、調査に協力した。その結果、ビデオに登場する人物の身元特定と処分に至りました。しかし、この一件を法廷に持ち込むことはまったくの間違いだと考えている。郵便物に差別的な内容のつづられた手紙がまぎれているといって、郵便サービスを攻撃するようなものである。さらには、これは自由でオープンなインターネットに対する直接的な攻撃といえる」
この件に関する口頭弁論は2009年2月3日に開かれる予定だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス