米国時間10月3日、Appleの最高経営責任者(CEO)Steve Jobs氏が心臓発作で倒れたとの誤報が流れた。米証券取引委員会(SEC)は、この偽情報を流した人物を探している。
CNNの広報担当者であるJennifer Martin氏はCNET Newsの取材に対して、SECの調査員がこの虚報を「iReport.com」に投稿した人物に関する情報を求めて接触してきたと語った。CNN傘下のiReportは、会員登録した一般市民が投稿したニュースを掲載するサイトだ。
Jobs氏が心臓発作で倒れたという記事は、Appleによって完全に否定されたが、その前に同社の株価は急落していた。Appleの株価は9%以上下落した後に反発し、10月3日の取引終了時には97.07ドル(前日の終値から3%下落)だった。
一部の観測筋は、何者かが株価を操作するためにこの情報を流したのではないかと見ている。また、この調査に近い筋の話によると、CNNはこの記事を投稿した匿名の会員に連絡を取ろうとしたが、今のところ回答は得られていないという。Martin氏は、SECがどのような情報を要求してきたかについて回答しなかった。
iReportに記事を投稿するには、メールアドレスを登録するだけでいい。Martin氏によると、掲載された記事の大半に対して編集やふるい分けや審査が行われてないことは、サイトに明記してあるという。内容がチェックされた記事には、「ON CNN」というラベルが表示される。このラベルは、CNNが記事の内容を確認済みであり、CNNブランドのテレビ番組やウェブサイトでも使われていることを意味する。Jobs氏の心臓発作に関するニュースには、このラベルは表示されていなかった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス