Googleの共同創業者Sergey Brin氏が米国時間9月18日に個人ブログを開始し、そこで驚きのニュースが伝えられた。Brin氏には遺伝子の突然変異があり、パーキンソン病にかかる確率が平均よりかなり高いというのだ。
Brin氏のブログ「too.blogspot.com」の初投稿記事は、「G2019S」と呼ばれる変異が見つかった遺伝子の名前である「LRRK2」がタイトルになっている。LRRK2は「この病気の人たちの間でもまれなものだが、一部の民族グループでは、家族性パーキンソン病のかなりの部分に見られる」と、Brin氏は説明している。
「一生のうちにパーキンソン病になる確率が、ほかの人より著しく高いことは明らかだ。具体的には、研究によっても測定方法によってもさまざまだが、20%から80%の間のどこかだ」と、Brin氏は書いている。
Brin氏によると、同氏の母親とおばがどちらもパーキンソン病で、最近の研究ではパーキンソン病の一部について遺伝との関わりが発見されているという。妻であるAnne Wojcicki氏とLinda Avey氏が共同で設立した新興企業23andMeのサービスを通じて、Brin氏は自分に同じ突然変異があることを発見したということだ。ただ、Brin氏によると研究はまだ初期段階だという。同氏はブログでこのことを楽観的に書いている。
「わたしは自分の置かれた立場について、運がよかったと思っている。若返りの泉が発見されるまでは、われわれの誰もが老年期には何らかの病気になるが、どんな病気にかかるかはわからない。わたしの場合はそれがどんな病気なのか、ほかの多くの人よりも予想がつきやすい。そして、病気に備える時間が数十年ある」とBrin氏は書き、次のようにも言っている。「LRRK2の研究は実に興味深いもののようだ(LRRK2を持つ者にとって、またもしかすると、持たない人にとっても)」
事実を知ることで力がわいてきた、とBrin氏は言う。
「人生の早い段階において、自分が何を患う傾向が大きいかがわかった。その確率を小さくするために、生活を調整するチャンスが得られた(たとえば、パーキンソン病に対しては運動をすると予防になるかもしれないという証拠がある)。また、病気に冒されるかもしれないずっと前の段階で、この病気の研究を実施し、支援する機会が得られた」と、Brin氏は書いている。「わたし自身の健康状態は別にして、このことは家族やほかの人たちの助けになるかもしれない」
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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