ニューヨーク市当局は米国時間9月9日、市内の犯罪の通報者が、コンピュータ、インターネット対応携帯電話、PDAから、写真やビデオを、市の緊急電話911番や非緊急ホットラインに送信して、犯罪や、道路にできた穴など日常生活の問題を報告できるようになったと発表した。911番に電話をかけた人が警察のオペレーターに対し、通報に関連する写真またはビデオがあることを伝えると、ニューヨーク市警のリアルタイム犯罪センターの刑事が画像を受信するために折り返し電話してくる。
テキストメッセージを受信する機能は多くの都市の緊急電話システムに搭載されているが、テキストメッセージに加えて、写真やビデオを処理できるシステムは、これが初めてだと思われる。
市当局によれば、事件によって、画像は一般市民、巡回中の警察官、刑事、他の法的機関と幅広く共有される。また画像は、緊急事態の見極め、対応にも役立つ。
Raymond W. Kelly警察本部長は声明の中で、「犯罪対策では、百聞は一見にしかずだ」と述べた。
市当局はAssociated Press(AP)に対し、画像ソフトウェアの費用は約25万ドルで、開発期間は約18カ月だったと述べた。報道によれば、アップグレードの準備として、1万2000台以上の新しいコンピュータが市内の警察管区に導入され、オペレーターは、画像やビデオを含む緊急電話への対処方法について、特別なトレーニングを受けた。
Michael Bloombergニューヨーク市長は、情報を瞬時に提供できるテクノロジの能力を高く評価した。
Bloomberg市長は声明の中で、「911番、311番をアップグレードして、写真、ビデオを受け取れるようにすることで、政府の説明責任、そして犯罪対策をまったく新しいレベルにまで高めている」と述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」