Red Hatは、第2四半期終了後わずか4日後に、オープンソース仮想化企業Qumranetの買収を発表した。これにより、Red Hatは、向こう数四半期は好調な業績が期待できる。
Red Hatによると、同社はQumranetを現金1億700万ドルで買収したという。Qumranetは2007年9月に一度製品をリリースしたのみで、大幅な資金不足に陥っていたことを考えると、この買収額は驚くほど高い。
つまり、仮想化の重要性がそれほど高いということだ。私は、Qumranetにはそれほど高額な買収額を支払うだけの価値があったと言いたい。
Red Hatは声明の中で、「(Qumranetの買収により)仮想化技術のみのベンダーではできない製品の提供が可能になった。それは、OSと一体化した包括的なソリューションだ。これにより、ITコストを削減すると同時に、ITインフラの柔軟性と反応性の向上が可能になる」と述べている。たしかに、これはすばらしいことだ。しかし、Qumranetの買収にまつわる、より興味深いニュースは、Red Hatが同社の買収によりWindows管理技術を獲得したということだ:
またQumranetの買収により、Red Hatが扱っているWindowsデスクトップ管理用の仮想化ソリューションも拡大する。SolidICEは、仮想デスクトップ用に特別に作られた高性能かつ拡張可能なデスクトップ用仮想化ソリューションであり、単なるサーバ仮想化ソリューションの改良版ではない。SolidICEにより、ユーザーはセントラルサーバで管理されている仮想マシン内でWindowsまたはLinuxデスクトップを使用できる。
Qumranetは、革新的な仮想デスクトップインフラ(VDI)で話題を呼んできた。同社のSolidICEを使用することにより、「リモートPCのアクセスをウェブブラウザ経由での仮想デスクトップへ提供することが容易になり」、それにはWindowsデスクトップもふくまれる。
言い換えれば、Red HatはMicrosoftのOSで手を汚すことなく、Windowsビジネスへの参入を果たしたということだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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