モバイル用の衛星放送サービス「モバHO!」を運営するモバイル放送は7月29日、モバイル放送事業から撤退すると発表した。2009年3月末をメドに全ての放送サービスを終了し、解散する予定だ。
モバイル放送は東芝の連結子会社として1998年に設立。放送衛星を利用した移動体向けデジタルマルチメディア放送事業として、合計48チャンネルのテレビやラジオを視聴できる、衛星デジタル放送モバHO!サービスの運営などを手がけてきた。
音楽専門の「MTV」や競馬専門「グリーンチャンネル」など、専門チャンネルをポータブルテレビやパソコンなどで見られることが特徴で、受信端末はポータブルテレビのほか、PCカードチューナー、カーナビゲーション用チューナーなどを揃えた。
視聴するには、専用受信端末が必要となるほか、加入料(2500円)+基本料(400円/月)+選んだパック・チャンネル料金が必要となる。
同社では今回のサービス終了に対して「無料で視聴できるワンセグ放送の開始等もあり十分な会員数獲得にいたらず、事業の継続が困難な状況と判断し、当該事業の終了を決定した」と発表している。
現在の会員数は約10万人。会員に対しては、放送サービス終了のお知らせを別途個別に連絡するとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」