米航空宇宙局(NASA)のジェット推進研究所(Jet Propulsion Laboratory:JPL)は米国時間7月9日、世界における沖合風力エネルギーの潜在容量を表した画像を発表した。
この風力マップは、およそ10年分の衛星データを基に作成されている。沖合風力エネルギーの開発に関わる人たちは、そのマップを見ればどの場所が最も風力発電に適しているかが分かる。
マップでは、ほぼ年間を通じてコンスタントに高風速を維持している風力発電に最適な場所は赤で表示されている。沖合風力タービンは、建物や地形によって風が遮られないという利点がある。
風力エネルギーで世界の電気需要の10〜15%を供給できる、と語るのはJPLで技術責任者を務めるPaul Dimotakis氏だ。
Dimotakis氏によると、風力タービンを使えば太陽エネルギーよりも安価な電気を作り出せるという。
米国には今のところ沖合の風力発電地帯は存在しないが、作られるのは時間の問題というのが大方の見方だ。現在、より遠くの沖合に設置可能な新型タービンの開発も進んでいる。
Cape Windプロジェクトは、地元住民の強い反発を招いているものの、承認プロセスが着実に進行中だ。また、沖合風力エネルギーを開発するBluewater Windの主導でデラウェアの沖合で進められているプロジェクトが、最近州議会に承認された。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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