Microsoftは米国時間6月12日に声明を発表し、Yahooに対し、1株あたり33ドルの買収提案を上回る価値の提案をしていたと述べた。この件を詳しく知る情報筋によると、これは本当の話だという。
Microsoftの提案に詳しい情報筋によると、Microsoftは今回、Yahooの検索事業取得に加え、Yahooの16%に相当する株式を1株あたり35ドルで買収する意向だったという。
だが別の情報筋によると、今回は、YahooがMicrosoftに全社を買収してもらいたがっていたが、Microsoftがこの選択肢の再浮上を拒んだ。YahooとMicrosoftの幹部は6月8日、サンノゼ国際空港で会合を持ったが、Yahooによると、MicrosoftはYahooの検索事業の取引には関心があるが、買収提案は再開しないと明確に伝えられたという。
一方の自社の検索事業について、Yahooはあまりに戦略上重要なため、売却できないと決定した。だが12日の午後、YahooはGoogleと検索関連広告に関して提携を結んでいる。
YahooはMicrosoftとの交渉が終わったことを伝える声明で次のように述べている。「Yahooの検索事業だけを買収するというMicrosoftの提案について、Yahooの取締役会は慎重に評価した。そして、そのような取引は検索とディスプレイ広告に集中するというYahooの見解とは一貫性を欠くものであり、将来戦略的に重要ととらえている独立した検索事業を失うことになる。よって、Yahooの株主に最大の利益をもたらさないという結論に至った」
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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