ニューヨーク発--Googleの共同創設者であるSergey Brin氏は、宇宙観光ビジネスを展開するSpace Adventuresに、宇宙旅行を予約するための500万ドルの保証金を支払った。
Googleは米国時間6月11日、将来実現する地球周回軌道の宇宙旅行を先行予約するため、500万ドルの頭金を支払うことに同意した、6名から成る新組織「Orbital Mission Explorers Circle」の創立メンバーとして、Brin氏が選ばれていることを発表した。
Googleとその共同創設者Brin氏は、これまで長きに渡って宇宙開発をサポートしてきた。Googleは、無人探査機の月面着陸を競う、賞金2500万ドルのコンテスト「Google Lunar X Prize」を後援している。
Brin氏は、今回の発表で「宇宙フロンティアの探査と商用開発を、私は大いに支持しており、自ら宇宙に行けるのを心待ちにしている」と述べた。
Space Adventuresの新組織となるOrbital Mission Explorers Circleは、同社が独自のロケットを保有し、国際宇宙ステーションへのミッション遂行を目指す新たな試みに弾みをつけるため、結成されている。もう約10年前からになるが、Space Adventuresは、国際宇宙ステーションへの、すでに計画済みのロシアのミッションに参加するための搭乗席を、顧客のために購入するビジネスを展開してきた。しかしながら、いまやSpace Adventuresは、独自のミッションを遂行するために、自らロケットを開発する予定である。Space Adventuresの最高経営責任者(CEO)であるEric Anderson氏は、当地で開かれた記者会見にて、Space Adventuresが保有するロシア製「Soyuz」ロケットでの初飛行は、2011年に予定されていると明らかにした。
2011年以降は、国際宇宙ステーションへのミッションを、毎年1件のペースで遂行していく計画である。最終的には裕福な顧客に対して、地球周回軌道上での宇宙遊泳や、月旅行を提供したいとも願っている。
GoogleのBrin氏は、宇宙旅行の計画時期については明らかにしなかったが、こうしたオプションを選択できるようになるまで待つことも可能である。
Anderson氏は「宇宙旅行の時期に関しては、まったくBrin氏の決定に委ねられている。Brin氏が選択する時が、そのまま宇宙旅行の日付になる。それは3年以内かもしれないし、5年後かもしれない」と語っている。
たとえBrin氏が、Space Adventuresが自ら提供する宇宙旅行の最初の参加者とはならなかったとしても、その最初の1席または2席は、そのほかのOrbital Mission Explorers Circle創立メンバーに提供される可能性もある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」