T-Mobile USAが、無線LANサービスの提供で契約しているStarbucksを相手取り訴訟を起こした。それによると、Starbucksは、店内でライバルAT&Tが提供する無料WiFiサービスを許可しているという。
T-Mobileが米国時間6月5日、マンハッタンにあるニューヨーク州最高裁判所に提出した書類によると、Starbucksは自社と独占的契約を結んでおきながら、AT&TがStarbucksチェーン店でWiFiサービスを提供する計画を「秘密で」共同開発していたという。Reutersによると、T-Mobile側は、StarbucksがT-MobileからAT&Tへのサービス移管に関する合意を破ったと主張、不特定額の損害賠償を要求しているという。
T-Mobileによると、合意では、店舗が完全にAT&Tのシステムに移行するまでの間、自分たちはStarbucks店内で自社サービスを「営業、マーケティング、販売促進する」独占的権利を有するという。T-Mobileは、テキサス州サンアントニオ、カリフォルニア州ベーカーズフィールドの2市場を除く全米市場で技術と機器を提供しているため、サービスコストの課題に直面していると述べている。
2008年2月、StarbucksはAT&Tに移行するため、T-Mobileとの7年間の提携を終了した。T-Mobileとの提携では、顧客は時間あるいは1日単位でWiFiサービス契約を結ぶ必要があった。
AT&Tとの提携の下、Starbucksは6月より、「Starbucks Reward Card」を購入したAT&T顧客に対し、WiFiを2時間無料で提供している。カードに5ドルのクレジットがあることが条件で、継続的に利用するには、最低でも月に1度、カードを利用しなければならない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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