一部のMacintoshで利用できるリモートデスクトップアクセス機能が、ニューヨークのあるアパートで盗みを働いた容疑者2人の逮捕につながったと考えられている。
New York Timesが米国時間5月10日に報じたところによると、盗まれたのはフラット画面テレビ、iPod、DVDのほか、ラップトップ2台。ラップトップ2台のうち1台は、Appleストア従業員Kait Duplagaさんのものだった。同記事によると、ニューヨーク州ホワイトプレーンズの警察当局は、捜査で有力な手がかりを得られていなかったが、Duplagaさんは、自分のコンピュータがインターネットで利用されていることを確認し、自分のMacにインストールされている「Back to My Mac」(日本では「どこでもMy Mac」)機能を別のMacから有効にしたという。
この機能によって、Duplagaさんは遠隔地からコンピュータを操作することが可能になったほか、そのコンピュータがどのように使用されているかも即座に確認することができるようになった。Duplagaさんは、自分のコンピュータにカメラが搭載されていることを思い出し、気付かれないように犯人の1人の写真を撮影した、とNew York Timesは報じている。Duplagaさんはその写真を友人に見せ、犯人がそのアパートで開催されたパーティーの参加者だったことをつきとめた。
この写真を元に、警察当局は7日に容疑者2人を逮捕して、ほぼすべての盗品を回収した。
ホワイトプレーンズの公安次長であるDaniel Jackson氏は、「盗品を実際に使用している犯人の画像ほど有力な手がかりはない」と述べた。「これは確実にわれわれの仕事を助けてくれた」(Jackson氏)
Back to My Mac機能はLeopardを搭載したMacintoshで稼働し、.Macオンラインサービスで年額99ドルのサブスクリプションが必要になる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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