NASA、Intel、SGIは米国時間5月7日、NASAにおけるスーパーコンピュータの運用パフォーマンスを改善する画期的な取り組みで提携することを明らかにした。取り組みにより、「科学的発見の限界を超えることが可能になる」という。
NASA、Intel、SGIは「Pleiades」という名の共同プロジェクトの下、米国の宇宙プログラムとして前代未聞の処理速度とキャパシティを擁したモデリングおよびシミュレーションシステムを開発する計画だ。目指しているのは、2009年時点で1ペタフロップス(1秒あたり1000兆回計算できる能力)、2012年時点で10ペタフロップスの演算性能。
Intelの広報は、この演算性能のすごさについて、PCで半年かかる計算をPleiadesシステムなら1時間で完了できることを意味すると述べる。これは、フライトで6時間かかった距離を1秒間で移動できるようになったというのに等しい。
NASAにとっては、この取り組みが実際の場面で役立つというメリットもある。例えば先行機「Project Columbia」のおかげで、エンジニアたちは、時間内に緊急時のシミュレーションをして、スペースシャトルの事故を防ぐことに成功している。また、Pleiadesプロジェクトでは環境にも配慮し、従来のモデルより燃費が70%低く、低騒音型の航空機を設計することにも取り組むという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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