Microsoftは、ラスベガスで開催中のNational Association of Broadcasters(NAB)Show 2008で、リッチメディアプレーヤー「Silverlight」の新規顧客と、放送局向けのソフトウェアを発表した。
またMicrosoftは、同社のデジタル著作権管理(DRM)技術「PlayReady」をベースとしたコンテンツ保護システム「SilverlightDRM」の詳細を発表した。SilverlightDRMは、Silverlight 2とともに、2008年内に提供される予定である。
Microsoftによると、SilverlightDRMは、ストリーミングとプログレッシブダウンロード、ダウンロード可能なメディアに対応しており、さらにサードパーティーのソフトウェア企業によって拡張も可能だという。
Microsoftは、Silverlightをウェブでビデオ配信するための適した手段にしようとしている。しかし、その分野ではAdobe SystemsのFlashが圧倒的なシェアを握っており、目標達成は決して容易ではない。
Microsoftによると、1日あたり150万人がSilverlightをダウンロードしているという。Adobeは、ウェブユーザーの9割以上がすでにFlash Playerの現行版を使用していると主張している。
新たにSilverlightの顧客となったのは、Madison Square Garden(MSG)Interactive、中国のウェブポータルTencent、Abertis Telecom、Terra Networks Operationsなどだ。また、最近顧客となった有名企業としては、NBCOlympics.comやYahoo Japanなどが挙げられる。
MicrosoftとAdobeはコンテンツ制作者を呼び込もうとしているが、ソフトウェア開発者についても獲得競争を展開している。Microsoftの.NETツールの使用に慣れた多くのプログラマーたちは、Silverlightを使ってリッチインターネットアプリケーション(RIA)を書くことができる。AdobeもウェブツールキットやFlex関連のツール向け投資を強化している。
またMicrosoftは、NABにおいて、放送局向け製品の強化を発表した。
MicrosoftとAscent Media Groupは、エンターテインメント業界向けサプライチェーンの自動化で提携した。またMicrosoftは、同社の幹部らがNABで業務用アプリケーション「Dynamics」のメディア顧客向けバージョンを披露すると発表した。
Microsoftはさらに、SharePoint ServerをベースにしたInteractive Media Managerアプリケーションに、Silverlightのラフカット映像用エディタや検索可能な高性能メディアカタログなど、複数の機能を追加した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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