不景気といわれる中、ベンチャーキャピタル(VC)はいまでもオンラインメディアベンチャーに資金を提供しているようだ。ここでは、最近の目立った取引を紹介する。
MTV NetworksとLonely Planetにホワイトレーベルのオンラインビデオサービスサービスを提供するReality Digitalは今週、第2ラウンドとしてOpenView Venture Partnersより630万ドルの資金を調達したことを発表した。OpenViewのパートナー、Scott Maxwell氏とMark Barry氏はReality Digitalの取締役に就任する。Reality Digitalは米サンフランシスコを拠点としており、新たに獲得した資金を利用して欧州と全米に事業を拡大する計画だ。
同じくサンフランシスコを拠点とするRazzは、着信音に使う音声や写真へのコメントを録音するサービスを開発している。RazzもシリーズB投資ラウンドで、187万ドルを確保した。Mayfield、Garage Technology Ventures、Greenpark CapitalなどのVCが同社に出資している。2002年創業の同社は、すでに1000万ドルを調達したといわれている。
仮想世界のTwinityを運営するドイツのMetaversumは、Balderton Capital(旧社名はBenchmark Capital Europe)から新たに資金を獲得した。Metaversum側は取引の詳細を開示していないが、数百万ドルに相当する投資をユーロで受けたと述べている。Baldertonは、BeboとMySQLに投資経験を持つVCで、2社をそれぞれAOLとSun Microsystemsに売却している。Metaversumでは、新しい資金を利用してTwinityをグローバルに提供するという。Twinityはいま現在、プライベートベータの段階だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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