MarketWatchの米国時間3月21日付けの報道によると、ActivisionのゲームシリーズGuitar Heroを販売したとして、老舗ギターメーカーのGibson Guitarが小売業者6社(Wal-Mart、K-Mart、Target、Amazon.com、Gamestop、Toys-R-Us)を相手取った訴訟を起こした。
Gibsonの声明によると、これは「仕方なく」決断したことだという。
Gibsonは3月に入り、まずActivisionを提訴した。「楽器を演奏しながらステレオスピーカー付きの3Dディスプレイを頭部に装着し、演奏に参加する様子をシミュレーションする」、バーチャルリアリティを体験できるギター演奏用デバイスに対してGibsonが1999年に取得した特許を、Guitar Heroが侵害しているというのがその主張だ。この訴訟でGibsonが提出した資料のコピーには確かに、1999年11月23日付けの特許が含まれている。
これに対し、Activisionは3月11日、Gibsonがマーケティング契約をActivisionから断られた直後に訴訟を起こしたとして、宣言的救済を求める訴訟を起こした。Activisionの裁判文書には「Gibsonが特許訴訟を起こすまでには3年の時間があった。同社が提訴したのは、ActivisionがGibsonとのマーケティングおよびサポートの契約を更新しないことが明らかになってからだ。Activisionは今も、Gibsonの主張が不誠実なものであり、正当性を欠いていると信じている」と書かれている。
ところが、17日にGibsonが提出した訴訟によれば、同社は小売業者も標的にし始めたようだ。これに対し、Activisionは即座に非難した。
Activisionの声明には「Guitar Heroの小売パートナーは何1つ間違ったことをしていない。われわれは今回の1件だけでなく、Activisionと顧客、消費者との関係を不当に妨害するGibsonのいかなる行為にも打ち勝つ所存だ」とActivisionの声明には書かれている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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