パイオニアがプラズマパネルの生産を終了し、同事業から撤退するとの報道が3月4日になされた。これに対しパイオニアは「当社から発表したものではなく、何も決定していない」とコメントしている。
ただし同社が事業構造改革計画を策定しているのは事実で、この内容については3月7日に明らかにするとした。
パイオニアは激しいプラズマディスプレイ事業やDVD事業などが業績の足を引っ張り、経営として苦しい状態が続いている。2007年9月にはシャープと資本提携し、戦略的提携関係を築く考えを明らかにするとともに、シャープから液晶パネルを調達する考えを示していた。
パイオニアはプラズマパネルの基本特許を保有しており、技術力には定評がある。2008年1月に米国で開かれた家電展示会「2008 International CES」では最薄部9mmのプラズマパネルを公開し、黒色再現時のディスプレイの発光をゼロにすることで本当の黒色を表現する「超高コントラストパネル」を作り上げた「Project KURO」は業界の注目を集めていた。
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