しかしGates氏は、Yahooが前最高経営責任者(CEO)であるTerry Semel氏が敷いた路線をそのまま歩み続けていたなら、同社の魅力が損なわれる可能性もあったことを示唆した。
「Yahooが、単にメディア企業となる方向を目指し、ソフトウェア革新が自社にとって重要だという姿勢を表明しなかったなら、われわれとの間に接点はなかっただろう。なぜならわれわれは、画期的なソフトウェア開発を目指すものだからだ。これはJerry Yang氏の功績だが、Yahooは多くの非常に優秀なエンジニアを確保し、それぞれのエンジニアがきちんと自分の仕事をし、ソフトウェア革新を進めてきた。だからこそ両社の組み合わせがこれほどを力強いものだと考えられるのだ」とGates氏は語った。
この24時間ほど、MicrosoftはYahooへの提示額を引き上げるつもりはないとGates氏が語ったというように伝えられているが、19日のインタビューでの同氏の言葉を聞く限り、同氏はこの買収にかなりの情熱を注いでいるように思える。Gates氏は、Microsoftが委任状獲得の動きに出るつもりかどうかについては触れなかったが、Yahooが交渉の席に着かない場合は、その可能性が現実になるかもしれない。
Gates氏はまた、Yahooと組むか組まないかにかかわらず、MicrosoftはGoogleを追走する計画を持っていることを示唆したが、Yahooの買収に成功すれば、Microsoft単独で事を進めるより速く前に進めることを認めた。
「これには、エンジニアリングの飛躍がかかっている。Yahooには素晴らしいエンジニアがいて、数多くの素晴らしい仕事を成し遂げてきているのだから、Yahooとの組み合わせが実現すれば、事は非常に刺激的な方向に加速すると考えている」とGates氏は語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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