楽天メディア・インベストメントが東京地裁へ特別清算を申請し、1月17日に同地裁より特別清算の開始決定を受けていたことが1月28日、明らかになった。帝国データバンクによると、負債は楽天からの借入金を中心に約220億円。
楽天メディア・インベストメントは2005年10月、楽天の100%出資子会社として、楽天グループのメディア・通信関連会社の株式保有を目的に設立。同月に東京放送(TBS)の株式を取得したほか、2007年7月にフュージョン・コミュニケーションズの株式10万6527株(所有割合54.27%)を東京電力から取得した。
その後も両社の株式を買い進めていたが、TBS株式の買い増しについては膠着状態が続き、収益面では設立第1期目となる2005年12月期以降の年収入高(保有株式による受取配当)の計上はなく、2006年12月期は、経常損失約10億3900万円、当期損失約12億7600万円で3期連続の最終赤字となっていた。
このところの株式市場の下落に伴い、債務超過状態にあったうえ、新たな株式保有の予定もなく、TBSの保有株式全て(所有割合約16.5%)を2007年11月に約821億円で、フュージョン・コミュニケーションズの保有株式(同73.6%)についても同年12月に全て楽天へ譲渡し、同月20日、株主総会の決議により解散していた。
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