Microsoft会長であるBill Gates氏の「2008 International CES」での基調講演と、Appleの最高経営責任者(CEO)Steve Jobs氏の「Macworld Conference & Expo」での基調講演を比較する場合、たいていの人は、発表された製品のインパクトの強さを比べようとする。
それはそれで悪くないのだが、両氏が使用した言葉自体に目を向けてみるのも面白いのではないだろうか。こうした分析を本当にやってみたのがSeattle Post-Intelligencerの切れ者ブロガーTodd Bishop氏だ。同氏は米国時間1月22日の投稿記事で、Gates氏とJobs氏それぞれのスピーチで使用頻度が非常に高かった単語をタグクラウド化して見せるとともに、両氏が使用した小難しい単語の出現頻度を分析した。
出現頻度が非常に高かった単語をタグクラウドで見ると、Gates氏は「digital」「device」「great」「phone」「Windows」といった単語で、一方のJobs氏は「great」「iPod」「iPhone」「Mac」「MacBook」などの単語だった。
これを見ると、両氏ともに自社製品を「great」(すばらしい)と考えているようだが、これは当然のことだろう。
だが、ある文章を読んで理解するのに必要な教育年数を示す「Gunning-Fog」指標では、Gates氏のスピーチが9.37という数値だったのに対して、Jobs氏は6.79だった。また、Gates氏は、使用した語の5.2%が3音節以上の「難解語」に分類される単語だったのに対し、Jobs氏は難解語の使用頻度がおよそ3%に過ぎなかった。
小難しい単語のほうがよいと思うかどうかは読者次第だ。私自身はそうした判断はしないことにしているが、この投稿は読む分には面白いので、ぜひチェックしてみてほしい。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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