ユタ州パークシティ発--2007年のサンダンス映画祭ドキュメンタリー部門審査員大賞を受賞した作品「撃て!(原題:Manda Bala)」の監督Jason Kohn氏は、大きなスクリーンで見ることを前提にすべてのフレームを撮影した。しかし、同氏は、「ほとんどの人々がDVDで見るようになりつつある」ことを実感している。
こうした状況の下、MicrosoftのHDiに関する新しい助成がJason Kohn氏に授与されることが米国時間1月20日夜に発表され、同氏は喜びを語った。これにより、同氏は同社のHDi技術を使ったDVDの制作が可能になる。HDiを使うと、視聴者の投票、楽曲のダウンロード、ピクチャー・イン・ピクチャー形式の注釈、登場人物の説明など、映画に双方向性やウェブ機能を持たせることができる。
同氏は、Microsoftがデジタルメディア技術を披露するために作ったサンダンス映画祭用の会場Microsoft Houseでの記者会見で「(助成がなければ)これを使うことはとてもできなかったろう」と述べた。
同氏は、「今まで気づきもしなかった面白いやり方が可能になる」と付け加えた。そして、特にドキュメンタリーの制作では作品に登場しなかった場面が多く残ることがあり、HDiはそれを見せるのに使えるだろうと述べた。
この助成は約10万ドル相当で、HD DVD版製品の生産に対する支援も含まれている。
Microsoftは声明で、HDiはHD DVDフォーマットに双方向機能を同社が実装したものだと述べた。これは、セカンダリビデオデコーダやインターネット接続など、HD DVDプレーヤーが備えるべき必須機能を利用している。
同社は、このHDi助成は、独立系映画を支援するMicrosoftのそのほかの取り組みに続くものであると述べた。同社はこの助成を、Sundance Instituteと合同で授与した。例えば、独立系映像制作者にHD DVDオーサリングとオンデマンド制作を無償提供する「1000 HD DVD Indies Project」がある。Microsoftはまた、Xbox 360プラットフォーム上で映画祭の短編作品をデジタルレンタルで提供する予定である。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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