UPDATE Appleが米国時間10月22日、第4四半期(7月-9月)決算を発表した。すべての事業分野で業績が予測を上回る好決算となった。
9月29日締めの第4四半期におけるAppleの売り上げは62億2000万ドル、利益は9億400万ドル(1株あたり1.01ドル)だった。Thomson Financialがまとめた事前の集計によると、金融アナリストたちは、同社が61億ドルの売り上げおよび1株あたり86セントの利益を計上するものと予測していた。
Appleは第4四半期中に110万台のiPhoneを販売したという。iPhoneのこれまでの累計販売台数は139万台。Mac、iPodの出荷台数は前年同期よりそれぞれ34%、17%ずつ増加した。
早期購入者の間で不評を買ったiPhoneの値下げが、iPhoneの販売に貢献したようだ。9月10日時点でAppleは累計100万台のiPhoneを販売したと述べていた。つまり、599ドルで売られていた(8Gバイト版の)iPhoneが399ドルに値下げされ、499ドルの4Gバイト版iPhoneが打ち切られてから、18日間のうちに40万台近くのiPhoneが売れたことになる。これはiPhoneの累計販売数の4分の1以上に相当する数だ。
Appleの最高執行責任者(COO)Tim Cook氏は、同社が2008年に期待するiPhoneの販売台数が1000万台であることを認めたが、年末商戦におけるiPhoneの販売について目標を述べることはしなかった。AppleがiPodの販売を開始した当初、同製品の販売台数が140万台に達するのに2年を要した、とCook氏は述べた。
また、このたびの決算発表からは、AppleがほかのPCメーカーからもシェアを奪っていることがわかる。IDCとGartnerは先週、世界PC市場が15%程度成長する一方で、AppleのMac出荷数はその2倍のペースで成長していると発表した。Appleは第4四半期に過去の自社最高記録より40万台多い210万台のMacを販売し、記録を更新した。
Cook氏が「これまでで最も成功した新学期シーズン」とよぶ四半期において、Macの出荷増大を助けたのは学生層だった。Appleは8月、新型「iMac」を導入しただけでなく、新しいノートPCに無料のiPodを付けるというプロモーションを学生向けに展開していた。
ただし、iPodの出荷が、一部の金融アナリストが予測した数字より低かった理由として、このプロモーションが関係した可能性がある。American Technology ResearchのShaw Wu氏はiPodの販売台数を1100万台と予想していたが、実際は全体で1020万台であった。これはPiper JaffrayのGene Munster氏の予測に従う結果となっており、Munster氏は、平均アナリストの見積もりと同じ1090万台と予測していた。
Appleでは年末商戦を含む今四半期(10-12月)について、92億ドルの売り上げと1株あたり1.42ドルの利益を見込んでいるという。たいてい控えめな予測を発表してきたAppleには珍しく、この数字は金融アナリストたちの予測よりも高い。
この四半期は通常、iPod事業部にとって非常に重要な四半期となる。Appleは2006年、2100万台のiPodを第1四半期に販売している。また、9月に発表された新型iPodは、22日に発表された決算に影響を与えるには時間的に十分ではなかった。
Appleの最高財務責任者(CFO)Peter Oppenheimer氏によると、教育関係の販売が落ち、年末商戦が始まることから、第1四半期のMacの出荷は通常、新学期シーズンの合計に比べて横ばいになるという。今四半期の予測を求められたOppenheimer氏は、Appleが第4四半期に示した驚異的成長を繰り返すことについて、幾分悲観的であるように見えた。しかし、同氏は、前四半期に欧州で高い伸びを見せていたことに言及した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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