Adobeでマーケティングおよび製品マネジメント担当ディレクターを務めるErik Larson氏は、Adobeの戦略は自社開発プラットフォーム上にコラボレーション製品やサービスを集めることにある、と説明する。Buzzwordは、既存オンラインサービスの「Adobe Connect」「Create Adobe PDF」を補完するものになるという。
「われわれのフォーカスは、さまざまなドキュメントでドキュメントコラボレーションを実現することだ」とLarson氏は言う。「Adobeプラットフォームでさまざまなことができる。まだ達成されていないことがある」(Larson氏)
Larson氏によると、Adobeのフォーカスは、「忠実度の高い」ドキュメント、つまり画面に表示された通りにプリントアウトされるドキュメントをオンラインでコラボレーションすることにあるという。
Adobeでは、これらのアプリケーションを有償プレミアムサービスを利用する企業ユーザーに無料で提供する計画だ。
Virtual Ubiquityの最高経営責任者(CEO)であるRick Treitman氏は、Adobeの開発技術は他のプログラミング手法より優れていることから、Adobe技術を採用することにした、と述べている。Adobeは2006年、FlashとAIRベースのアプリケーションを促進するためのベンチャー投資の一部として、Virtual Ubiquityに投資していた。
Buzzwordが他のオンラインワープロと異なる点はページ付けにある。ユーザーはドキュメントを編集する際に、そのドキュメントが印刷されるとどの様に表示されるのかを正確に把握できる。また、画像の組み込み、変更追跡、ファイル管理などの機能もある。
「FlexとFlashがわれわれの方向性だ。これらがパワフルな仮想マシンになりうるということは、まだ認識されていない」とTreitman氏は述べた。
Adobe幹部らは1日、Maxカンファレンスの基調講演で、FlashやAIR用のそのほかのリッチインターネットアプリケーションを披露する見通しである。
そのうちの1つがCommuniGate Systemsが提供する電子メールアプリケーション「Pronto」のAIRバーションである。同社はAIR 1.0がリリースされる2008年4月に同製品をリリースする計画だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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