UPDATE Adobe Systemsが正式に「ウェブオフィス」分野に参入する。
Adobeは米国時間10月1日、従業員11人のVirtual Ubiquityを買収したことを発表する計画だ。同社はウェブベースのワープロアプリケーション「Buzzword」を無料で提供するベンチャー企業で、買収金額は公開されていない。
これにより、Adobeはコラボレーションソフトウェアサービスを拡大する。また、Microsoft、さらにはGoogleなどウェブアプリケーションをホスティングする他社との競争を強化することになる。
Adobeはまた、「Share」という開発コード名のサービスも発表する計画だ。このサービスは、他のユーザーを招待してAdobeで保存されているドキュメントを閲覧できるサービスで、ユーザーはドキュメントをウェブページ内に組み込むこともできる。このサービスはまだテスト段階で、1Gバイトのストレージを無料で提供する予定。
Adobeの幹部は、シカゴで10月1日に開幕する開発者およびデザイナー向けカンファレンス「Max 2007」にて、これらの取り組みについて説明する予定だ。
一方、Microsoftも10月1日に、ドキュメントコラボレーションサービス「Office Live Workspace」の詳細を明らかにする計画だ。同サービスは、Officeドキュメントをオンラインで閲覧、共有、保存できる無料のツールである。
AdobeはMax 2007で、デスクトップビデオプレーヤー「Adobe Media Player」のベータ版もリリースする計画だ。現在、CBS、PBS、Yahooなどが同プレーヤーを利用して広告付きのマルチメディアコンテンツを配信している。バージョン1.0は、2008年前半にリリースの予定。
これらのアプリケーションは「Adobe Flash Player」とウェブアプリケーションをオフラインで動かす「Adobe Integrated Runtime」(AIR)をベースとしており、プログラムは開発ツール「Flex」で作成されている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス