UPDATE 米Yahooは電子メールソフトウェア企業のZimbraを約3億5000万ドルで買収する予定だと、米国時間9月17日に発表した。 Zimbraは、カレンダーとモバイル機能、そしてオフラインで作業できる機能を搭載した同名の電子メールソフトを提供している。同社にはComcastを含む200以上の教育機関、企業およびISPのパートナーが存在し、Zimbraブランドの電子メールサービスを約900万人の加入者に提供している。
Zimbraを際立たせているのは、リッチな電子メール機能を提供する「Zimlet」というウェブサービスのマッシュアップである。例えば、電子メールに含まれる飛行機のフライト情報にマウスカーソルを置くだけで、フライトの状況が確認できる。また、FedExの配送状況を追跡して地図、在庫やその他の情報を電子メールに取り込むこともできる。
今回のZimbraの買収は、9月に入ってからディスプレイ広告業者であるBlue Lithiumを約3億ドルで買収したことと併せて、Yahooが市場における自社のポジションを再定義しながら将来の方向を示すものであると、通信とコミュニティーを担当するシニアバイスプレジデントのBrad Garlinghouse氏は述べている。「これらの買収は、当社が中核的な強みと考えている領域に対する本格的な取り組みを示すものだ」と同氏は9月17日にインタビューで語っている。
なお、Zimbraと提携し、「feedpath Zebra」として国内で同社のサービスを提供するフィードパスでは、今回の買収にについて、「直接的な影響はなく、当面は現状の形態でサービスを提供していく。ただし詳細についてはZimbraに確認中」とコメントしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス