Microsoftは米国時間9月7日、先週はじめに台湾版MSNサイトで発生した不具合について謝罪した。この不具合は、同サイトにアクセスしようとした一部のユーザーがMicrosoftと無関係のサイトにリダイレクトされたというもの。
Microsoftによると、被害に遭ったのはごく一部の訪問者で、この不具合はすでに解消されたという。
MicrosoftのセキュリティプログラムマネジャーChristopher Budd氏は、「この問題について報告すると、Microsoftは迅速かつ適切な対策を講じ、問題はすでに解消している。この活動による顧客への影響については分からないが、今後も状況の監視を継続し、顧客の保護に必要な対策をさらに講じていく」とした上で、「今回の不具合で顧客の皆様にご迷惑を掛けたしたことをお詫びしたい」と付け加えた。
今回の不具合は、(ブラウザのURL欄に)www.msn.com.twと入力し、台湾のMSNサイトにアクセスしようとしたユーザーが、全く関係ない個人のウェブページにリダイレクトされたというもの。同サイトの管理人は、「Microsoft側のミス」と主張している。
同サイトの管理人はページ上で、「(Microsoftの社員が)msn.com.twドメインのDNS情報を入力する際にタイプミスをしたと見られる」としている。
またこの管理人は、自分のサイトにリダイレクトされた訪問者に嫌がらせはしていないとしながらも、次のように警告している。「Microsoftにセキュリティを任せてはいけない。Linuxを使ってみなさい。Linuxは安全で簡単な上に、無料だ」
CNET Taiwanは現地時間9月7日にこの不具合について報じた。同社の記者がMicrosoftの台湾支社に最初に連絡した時、Microsoftの関係者はその不具合について知らないと答えたという。Microsoftの現地オフィスのある関係者は、「われわれのホームページがリダイレクトされていることは知らなかった」とし、さらに「このサイトのサーバは米国で管理されており、米国の技術者が同サイトの保守に当たっている」と語った。
Microsoftの関係者によると、同社がこの不具合の知らせを受けたのは5日の午後で、「発覚後、数時間以内に問題は解決した」という。
Microsoftは2006年にも、仏語版サイトのトップページが複数のハッカーらによって書き換えられる被害に遭っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したも のです。海外CNET Networksの記事へ
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