Googleが、高解像度カメラ開発と航空写真撮影を専門にするImageAmerica(本社:ミズーリ州クレイトン)を買収した。
Googleは米国時間7月20日、「Google Earth」やマッピング関連活動を扱う「LatLong」ブログにおいて、今回の買収について発表した。ただし同社は、買収の条件については明らかにしなかった。
製品マネージャーStephen Chau氏は同ブログに、「われわれは、ImageAmericaの技術が将来的にわれわれのマッピングサービスに寄与していくことを大いに期待している。ただ、現在は研究開発のフェーズにあるため、この画像が『Google Maps』やEarthで見られるようになるまでには時間がかかるだろう」と書き込んでいる。
ImageAmericaは、2005年にハリケーン「カトリーナ」に襲われた直後のルイジアナ州ニューオーリンズの高解像度航空写真をGoogle Earthに提供していた。
「Internet Archive's Wayback Machine」に残るImageAmericaのウェブページによると、同社は「精度、素早い納品、低価格」を売りにした航空写真の制作が専門で、市町村、郡、州、および連邦政府や法人顧客を主に販売の対象にしている。また、「DDP-2」(Direct Digital Panoramic)カメラシステムの開発に加え、同社はこれを搭載するための航空機も保有している。同高解像度カメラは、6〜12インチ(約15〜30cm)の詳細部分まで撮影可能で、同社の処理システムは歪曲を補正したオルソ画像も作成できる。
Googleでは現在、既に膨大な量が集まっている情報に地理データを追加登録すべく大規模な取り組みが進んでいる。Google Earthアプリケーションでは衛星写真を見ることが可能で、Google Mapsサービスでは空撮画像も見られる。Googleではさらに、人の目線でも地図画像が見られるようになりつつあり、これがプライバシの問題から一部で反発を招いている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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