楽天は7月19日、事業の開発拠点を国内主要5都市に分散すると発表した。開発生産能力を増強し、多様化する開発ニーズに対応するため。第一拠点として宮城県仙台市に開発体制を構築する。
楽天はこれまで、東京本社集中型の開発体制をとってきたが、サービス数が38となり開発ニーズが多様化したことに対応するため、開発拠点を分散する方針を決定した。
2007年9月に仙台市に「東北テックセンター(仮称)」を新設し、すでに地方営業拠点として展開している国内主要5都市にも順次開発拠点を設置していくという。
東北テックセンターでは、これまでシステム開発を担当してきた関連会社のカサレアルとともに地元の直接雇用や地元企業との提携による開発体制を構築。「東北楽天ゴールデンイーグルス」を運営するプロスポーツ事業をはじめ、楽天グループ各事業のシステム開発を担当する。
また、地元企業や大学、NPO団体との協業によりオープンソース技術を活用した研究開発やデジタルコンテンツ事業検証への参加、地方発の技術やビジネスモデルの構築にも取り組んでいく。
同社では今後、国内での分散型開発拠点のノウハウを蓄積することで海外の開発拠点の構築も検討していくという。
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