米国際貿易委員会(ITC)は6月初め、Broadcomの特許を侵害していることが明らかになったQualcomm製3Gチップセットを使用する3G携帯電話について、新モデルの輸入を禁止する命令を下した。QualcommはITCに対し、この禁止令の執行を留保するよう求めていたが、ITCはこれを拒否したとBroadcomが米国時間6月25日に発表した。
Qualcommがライバル企業Broadcomの複数の特許を侵害していることが明らかになったことから、6人の委員で構成されるITCは6月7日、特許を侵害しているQualcomm製チップが使用された携帯電話のうち、今後発売されるすべてのモデルの輸入を禁じる命令を下した。この禁止令は、Qualcomm製3Gチップセットが使用されているすべての将来製品も対象となる。
Broadcomは、「われわれはただ、知的財産権を利用されたことに対する適切な対価を受け取りたいだけだ」とし、さらに「これらの問題を解決する責任はすべてQualcomm側にある」と付け加えた。
業界の専門家らも、ITCが当初の決定を堅持したのは当然と見ている。
ITCが輸入禁止令を最初に発表した際、Qualcommは禁止令が執行されることはないだろうと述べていた。ただ、Bush大統領はまだ、同命令に対する拒否権を行使できる。Qualcommは連邦裁判所にも同命令の留保を求めて訴えている。
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